尺八の魅力を奏者側と聞く側で解説してみた【ドイツ人練習者にインタビュー】
和文化を愛する夫婦の片割れ、Chichanです!
尺八練習中のHannesです!
この記事を読んでいるあなたは「尺八」って聞いて、どんなイメージがわきますか?
「え、お坊さんが吹いているアレ?」
「伝統の楽器?」
「ってか何それ」
色々あると思います。
私自身もHannesと出会う2018年までは、尺八とは全く無縁の生活を送ってきました。
しかし、Hannesの尺八の音を聞いていくにつれて、尺八の魅力がわかり始めてきました。
それを多くの20~40代の諸氏にお伝えできたらいいな!
そんな思いで、今回は尺八の魅力について、奏者と聞く側で書いてみたいと思います!
今回は尺八練習中のドイツ人Hannesへのインタビューもやってますよ!
- 尺八の楽曲をYouTube動画で調べたくなる(笑)
- 尺八の魅力が何となくわかる
- 尺八に興味を持つきっかけが持てる
- 和楽器が気になり始める
早速見てみましょう~!
尺八の魅力って聞かないとわからない!
尺八は竹で作られた和楽器および伝統的な楽器です。
「一尺八寸」という長さから「尺八」っていう名前……っていうのは、とりあえず調べたらわかることです。
でも、尺八の本当の魅力って、実際に聞いてみないとわからない!
これは、実際に尺八奏者と生活を共にしているChichanだからこそ力強く言えます。
【聞く側視点】尺八の魅力をChichan目線で紹介してみた
人生30年の間で尺八は和楽器で虚無僧が吹いているイメージしかなかったChichan。
尺八を熱心に練習するHannesとともに生活するうちに、聞く側視点で尺八の魅力をご紹介します。
- 音が美しい
- 西洋楽器や西洋音楽をミックスできるフレキシブルさ
- 製造工程に感動
1)音が美しい✨
尺八の演奏を聞けばわかるんですが、竹ひとつ切って穴を開けただけでこんなに美しい音色が出るんですよ。
それに、Chichanの本業はWebライティングとかSEO周りとかのPC仕事。
音が心地よくて、私の場合は集中にできて良きかな。
2)西洋楽器や西洋音楽をミックスできるフレキシブルさ
尺八って茶道と同じようにさまざまな流派があるようです。
・琴古(きんこ)流
中でも人間国宝だった山本邦山(ほうざん)氏は、都山流においてこれまでの伝統的な尺八をベースにジャズやアニメ挿入曲内で尺八を取り入れるなど、近代音楽との交流を深めています。
Hannesの先生である雨山先生の師匠も、邦山先生に師事していたそうです。
雨山先生、なんと尺八・都山流を極めつつ、YouTuberとして尺八のアレンジ曲を配信なのだとか( ´艸`)
さらに、Hannesのために洋楽の譜を尺八用に書きおろしてくれていましたよ!
3)製造工程に感動
尺八の製作工程、ドイツに移住してから初めてYouTubeで見たんですが、すごすぎる。
全て手作りですよ。
尺八って本物の竹を使ってかつ、マイスター(職人)に作ってもらうだけで数十万する代物。
製作工程や職人さんたちのたゆまない情熱、苦労を見ると納得のいく値段です。
このブログに来てくださったみなさまにも、ChichanとHannesが感動した動画をシェアするので、ぜひ見てみてください!
英語翻訳ですが、ベースが日本のテレビ番組なのでストレスはないかと!
【奏者Hannesに聞いてみた】尺八の魅力インタビュー
さて、尺八奏者と生活を共にするChichan目線での良さを語ったところで、今度は実際に特訓中のHannesの意見を聞いてみましょう!
Hannesに直撃インタビューしてみました😁
Q. どうして尺八を学んでいるの?
どうして尺八を学ぼうと思ったの?
笛っていう楽器そのものがカッコいい!って思ったんだ!
ほうほう、なるほどね!
言われてみればオカリナとかケーナとか吹いてたね(笑)
うん!
それに、尺八は笛の中でも最高の笛だと思って選んだよ!
笛系の楽器が世界中に溢れる中、尺八を選んだことが日本人としても嬉しいね😊
ちなみに、尺八を選んだ理由って他にあるの?
初めて尺八を聞いたのが、母親のレコードで聞いた音楽なんだ💗
まさかのお義母さんが発端だったとは!!
確かあれは、禅ミュージックだった気がする!
実際に禅音楽というのは存在しており、その心地よさから瞑想の音楽としてひそやかなムーブメントになっているようです。
気になる方はぜひ「禅音楽」や「禅ミュージック」で検索してみてくださいね^^
ってことで、続き行きましょう!
Q. 日本語挨拶レベルだったHannes、日本でどうやって学んでいたの?
Hannesって日本語あいさつレベルだったと思うんだけど、どうやって尺八勉強してたの?
日本人って残念だけどドイツ語話せる人ほぼいないし、英語で尺八教わる環境があったのかも気になる!
日本支社の同僚に質問したら、コミュティセンターで尺八を教えている先生を探してくれたんだ。
優しい同僚に恵まれて良かったね!
彼らには本当に感謝していて、Chichanとも一緒に行った「盆栽ミュージアム」にも連れてってもらったよ!
あれは楽しかったねぇ!近いうちにブログに書こうと思うよ!
ぜひ、日本の皆さんにも伝えて!
話それちゃったけど、尺八を学べるコミュニティセンターで、片岡さんを紹介してくれたんだ!
片岡雨山先生!!
YouTubeでも尺八を絡めた音楽配信、頑張っていらっしゃるね^^
すごく英語頑張っていらっしゃるって聞いたけど!
そうみたいだね!
英語のレッスンも精力的に受講していて、偉いなって思うよ。
ドイツ人が語る尺八の良さと難しさ
Hannes、いろいろ教えてくれてありがとう✨
最後に、尺八のすばらしさと難しさを教えてほしいよ!
尺八の音色と多種多様な音階の可能性があることかな!
確かに、竹に穴を開けた楽器なのに音階も多いし、音色も美しいなーって思っているよ!
自分で音を出せなかったことが本当に残念!
あとは尺八の形そのものがカッコいいと思ってる!
竹の根っこを残しているでしょ?あれがホントカッコいい!
製造工程のYouTube動画を見たけど、根っこを残すからこそ尺八の存在感があるって感じだよね!✨
じゃあ、尺八を練習しているからこその難しさってある?
尺八って、本当に難しいよ!!!
おお、いきなりだね!(笑)
確かに、音を出すだけでもセンス問われるよねぇ。
演奏に必要なすべての音階を奏でるテクニックを、楽曲演奏と同時に学習しないといけないから、本当大変💦
うんうん。なんか茶道も似たような感じだから良くわかるなぁ。お点前を学ぶと同時に、細かな作法を学ぶのとか。
茶道もそうなんだね!
だから、仕事と並行していると難しさを感じるよ。
でも尺八は大好きだから、自分のペースで頑張って続けたいと思っているよ。
わかる!茶道も日々コツコツ練習することが大切なんだけど、なかなか現実は難しい💦
日常に取り入れたりすれば解決するのかな?
私も頑張らねば!!
最後に
今回は尺八の魅力を奏者側と聞く側視点でご紹介しました。
私も2018年にHannesと出会うまでは、尺八=虚無僧というイメージが強かっただけでなく、伝統的和楽器というものに対する敷居の高さを感じました。
しかし、尺八のことを調べていると若い人たちが現代のWebの力を借りながら、昔のテレビ番組を翻訳して外国に伝えたり、個人メディアを尽力して使いながら、尺八の良さを広めたりしていることが判明。
その姿に感動しました。
それと同時に、演奏はしないものの私も尺八に魅了されたひとりとして、何か発信出来たらと考えています。
また、リアルに尺八を学んでいる人と出会う機会ってなかなかない中、実際に尺八の音色に魅せられて練習を始めた尺八奏者のタマゴであるドイツ人からの話は、貴重だったのではないでしょうか。
現代では情報の入手の幅が広がったことから、敷居の高い和文化関連の動画や情報がネット検索でカンタン&気軽に手に入れられるようになりました。
この記事があなたの尺八など和文化の興味のきっかけとなるだけでなく、尺八の世界を覗き見するきっかけになることを願っています。
最後までご覧いただき有難うございました😊